謎解きで使える素材のうち、 説明しなくても伝わるものは多くありません。

しりとりは、その数少ないひとつです。 「しりとりです」と書けば、誰でもルールを知っています。

型 1:つながりで順番を決める

バラバラに置かれたことばを、しりとりの順に並べ替えさせます。 並べ替えた結果の頭文字を読むと、答えになる。

「順番を決める理由」を作れるのが、この型の強みです。 番号を振るより自然で、しかも解答者が自分で並べる作業をします。

注意:しりとりでつながる並びが 2 通りできてしまうと、 そこで別解になります。作ったら必ず、 別の並べ方がないかを確かめます。

型 2:輪にする

最後のことばの終わりが、最初のことばの頭に戻る形です。

輪にすると、どこから始めてもよくなるので、 「はじまりの位置を別のヒントで示す」という二段構えが作れます。

輪を成立させるのは手作業だと骨が折れます。 先に輪の材料になりそうな語群を集めてから、つなぎ方を探します。

型 3:1 つ飛ばす

しりとりの列に、1 つだけつながらないことばを混ぜます。 その「つながらないもの」が答え、という形。

仲間はずれ探しとしても読めるので、 説明が短くて済みます。

型 4:逆しりとり

ことばのから前へさかのぼる形です。 「んご」で終わるものの前は「り」で終わることば、という具合。

慣れた人向けですが、 「しりとりだと思ったら逆だった」という気づきそのものがギミックになります。

材料の集め方

しりとりの謎で手が止まるのは、たいてい材料集めのところです。 「り」から始まる 4 文字の食べ物、が思いつかない。

ことばこーぼーのしりとりで探すは、 前のことばを入れると、次に続けられることばをまとめて出します。

「ん」で終わることばの扱い

しりとりでは「ん」で終わると終わりです。 謎の中では、これが 2 つの意味を持ちます。

落とし穴として使う 「ん」で終わることばを混ぜておいて、 そこで止まることに気づかせる。

終わりの合図として使う 最後のことばだけ「ん」で終わらせて、 「ここが終点」を示す。

どちらも説明なしで通じるので、使いやすい部類です。

最後の音の決め方でもめるところ

しりとりは誰でも知っているぶん、 細かいルールが人によって違います。ここが事故の原因になります。

もめる点よくある扱い
「カレー」の次「レ」か「エ」か
「きんぎょ」の次「ヨ」か「ョ」か
「ばら」の次「バ」だけか、「ハ」でもよいか
「がっこう」の次「ウ」か「コウ」か

謎として出すときは、 そのルールを使わなくても解けるようにするのが安全です。

どうしても長音や小書き文字を使いたいなら、 紙面のどこかで一度だけ例を示します。 「カレー → えんぴつ」と 1 組見せておけば、 そのあとは説明なしで通じます。

ことばこーぼーのしりとり検索では、 長音は直前の母音(カレー → え)、 小書きは大きい文字(きんぎょ → よ)として扱っています。 濁点は付いたままでも清音でも続けられる扱いです。

難易度の目安

難易度説明の要る量
つながりで順番を決めるやさしいほぼ不要
輪にするふつう少し
1 つ飛ばすやさしい不要
逆しりとり難しい気づかせる工夫が要る

はじめて使うなら、型 1 か型 3 が扱いやすいです。

組み合わせると強い

しりとりは、他のギミックと重ねやすい素材です。

  • しりとりの順に並べて、頭文字を読む
  • しりとりの順に並べて、つなぎ目の文字を読む
  • しりとりでつないだあと、濁点の数を数える

つなぎ目の文字を読ませる形は、 並べ替えの結果を使うので、間違えると答えが出ません。 それが解答者にとっての確認になります。 濁点の使い方は濁点で遊ぶにまとめています。